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躾は、口でやるものでありません。子供は、常に親の後姿を見て育ちます。人に会ったら挨拶を!ということを教えたければ、親がご近所さん、お店の人、公園で会った初対面の人、誰にでも「おはようございます!」と、大きな声で自分から率先して、お手本を示してあげましょう。バスの中でお年寄りに席を譲ってあげたり、町の中でゴミ箱じゃないところにゴミを捨てないように気を付けたり、急いでいるからと、赤信号を無視して渡らないよう、親が当然のことをしていれば口に出さなくても、自然と子供もそのようなことが出来る子に育っていくことでしょう。
躾をするうえで重要なポイントがいくつかあります。
その1つは、父親の威厳(ムチ)と母親の優しさ(アメ)を上手に使うこと。父親は厳しく、特に社会について教え、母親は、怒られて動揺している子供を慰める。そのうえで、父親は立派な人であると語り、子供が父親を尊敬するようにもっていくと、いいそうです。
その理由は、もし父親が「母さんには、頭があがらないんだ」と、尻に敷かれている姿ばかり見せていると、子供の成長とともに、父親をバカにするような気持ちが芽生えてきます。そうなると、学校の先生にも、「あの先生は、ダメな先生だ!」とか、社会人になれば「うちの会社の上司はろくなのがいない」などと、誰一人尊敬できない人間性になってしまう可能性が‥。常に、目上の人を敬う姿勢を教えていると、尊敬する先生や上司に可愛がってもらったり、いざという時、力を貸してくれる存在になってくれることもあるかもしれません。
そのような「親や目上の人」に対して、「礼」の大切さを綴った『論語』などは、大変よい教訓として、幼い時に暗唱させておくといいと言われています。
幼稚園で、「論語」の素読をしているところもあるとか。幼い時に、意味が分からずとも、覚えておいて、大人になるまでに、その「論語」の意味を知った時、「礼」の大切さにも同時に気付いてくれるだろうということです。聞きなれない難しい言葉ばかりで、大人も聞いているだけでは、さっぱり、何を言っているのか分かりませんが、意味の解釈の書いてある本を読むと、非常に感銘を受けるよい教えが書いてありました。「自分で、自分のこと(=親)を尊敬しなさい!」と言っても、重みを感じませんが、子供が将来その「論語」の意味を知った時、自然と親を敬う大切さを改めて思い直すきっかけとなってくれれば、いいな〜と、思いながら、私も、論語を子供に聞かせているところです。
Q.躾で体罰はいけないの?
よく、親が子供を、躾のためと言って「叩く」「怒鳴る」姿を見掛けると思います。しかし、ドロシー・ロー ノルト著「子どもが育つ魔法の言葉」 によると、「愛されて育てられた子は、愛するものを大事にする子に育っていく」と書いていらっしゃいます。お花を大事に育てたり、動物を虐待したりなどしない優しい子に育っていき、大好きな人や物を、大切にしようとする心が育っていくそうです。もし、いつも叩いて育てたならば、大きくなったとき、その子も、暴力によって、自分の思い通りに物事を運んでいこうという心が育ってしまいます。もし、怒鳴ってばかりで、怖い声におびえ、親の言う通りにしている子に育てたら、大きくなったとき、暴言により、他人を自分の支配下にしようとする人間性になってしまうと言います。「体罰」とは、叩くことだけではなく、子どもを、「怖い」とおびえさせるすべての行動(暴力、言葉、にらむ、家の外に出す、閉じ込める、口をきかない等)についてのことを言います。
Q.じゃあ、叱りたいとき、どうするの?
ドロシー・ロー ノルト著「子どもが育つ魔法の言葉」 によると、まず、叱る原因となることを親があらかじめ排除しておくとよいと言っています。落として割れる花瓶があったなら、落として割ってしまう前に、親が片付けておくこと。マジックや絵の具などで汚されたくなければ、最初に汚してもよいシートをひいて、汚してもよい服装にしてあげれば、自由な気持ちで、絵を描いて楽しむことができるでしょう。
また、「赤ちゃんに読みをどう教えるか」の著者:グレン・ドーマン も、赤ちゃんは学びたがっているので、世の中を、しっかり探検させてあげなさい!と、おっしゃっています。コップを倒したら、中の水があふれちゃったあ!とか、ご飯を手づかみしたら、ご飯粒が手にくっついて取れなくなっちゃった!気持ち悪い〜!など、「危険が伴うこと」「他人に迷惑がかかること」でなければ、叱らずに「もっと、世の中を勉強してもいいのよ!」というくらいの気持ちを持った方が、将来、立派な子に育つだろうと、おっしゃっています。
しかし、現実には、すべてを以上のようなことで済ませることは不可能でしょう。でも、少し、心がけると、怒る回数が、10回のところ3回くらいに減らせることはできるでしょう。
【体罰を減らすための、我が家での対策方法】
・我が家では、言葉を大事にしています。怒鳴る言い方ではなく、「これは、○○だから、危ないよ。これすると、こうなっちゃうよ。だから、止めようね。」など、0歳の時から、常に説明をしながら、注意するように心掛けました。
・イヤイヤ期では、(例:服を着せようとする時逃げれば‥)「そう、服着たくないの。じゃあ、この服はポ〜ン!」(と言って高く投げ捨てて、知らんぷり)。すると、服を拾って「着せて!」と、慌てて持ってきます。イヤイヤ期は、すべて、子供のイヤイヤを尊重した態度を見せることで、何でも、すぐに「やっぱり‥。」と、このままでは困ると判断して、自分からイヤイヤを撤回して誤ってくるように、仕向けていました。(決して、ダメよ!を言いませんでした。)
・もし、ちょっとしたイタズラなら、絵本で読む時の鬼やお化けの声を出す時のようなわざとらしい作り声で、「そんな悪い子は、食べてやる〜!」と、絵本の中のセリフを使って、お腹をコチョコチョくすぐりながら「ムシャムシャ」と。部屋の隅っこに逃げても、追いかけてくすぐり続けます。イタズラは、子ども自身も、これは、やってはいけないこと!という自覚があるうえで、わざとやっているので、「もう悪い子しません。許して!」と言うまでくすぐり続けます。しかし、やはり、イタズラなので、親にかまってもらいたくて、逃がしてあげると同時に、また、同じイタズラをしています。構って欲しいだけなので、何回か相手をします。「今度は、トントンマンだ!悪い子はどこだ?」と、アクションヒーローのようなしゃべり方で。それから、わざと探すリアクションを行なったあと、「見つけたぞ!」と、子供のお腹や背中をひとさし指一本で、トントンつつきながら、お絵描き歌の点を書く歌「♪トントントントン‥」に合わせて、トントンくすぐり続けます。お母さんがいろいろなキャラクターに変身するので、子供も、次は何がでてくるかな?と、期待した笑いを見せながら、また、イタズラを繰り返します。いつのまにか、遊びに変わっています。
最後に「お母さんは、もう疲れたから、これでおしまい。これは、○○だから、もう、やったらダメよ!分かった?」と、真面目な顔でさりげなく言葉で注意して、おしまい。次回、再度イタズラをすると、「トントーン!」と、1本指を見せるだけで、「キャアー!」とうれしそうな声をあげて一目散に逃げています。
・そのほか、日常から、迷信話しをよくします。例えば、絵本のねないこだれだ を読んだら、夜、9時を過ぎて遊んでいたら、この女の子のように、お化けになってお化けの世界へ連れていかれちゃうよ!と、早く寝させるための言い訳にしています。激しい雨で、雷がバリバリなっていると、「わあ、今日は雷さん、とても怒っているわ。雷さんはね、悪い子の頭にドーンと、雷を落して回っているんだよ。(バリバリ!という雷の音の後)あっ、また、悪い子が一人怒られて、雷を落された!」と、ぶつぶつ言っていると、プルプル震えながら私にしがみ付いてくるので、ギュッと抱きしめて「大丈夫よ、いい子の頭には落さないから。○○ちゃんは、いい子でしょう?えっ、ひょっとして、悪い子なの?」と、親が見ていようと、いるまいと、日ごろから、悪いことはしてはいけないことを強調します。私が気が付かなくても、雷さんが、空から、ちゃんと見ているんだから!と、言い聞かせます。その逆バージョンでは、サンタクロースです。「いい子にしていたら、今度のクリスマスも、プレゼントもらえるよ。悪いことばかりやってたら、プレゼントもらい損ねるよ!ちゃんと、サンタさん、見てるんだから!」と。
日ごろは、このようなやり方などで、良いこと・悪いことを理解させ、自発的に悪い行ないを止めるようにもっていけないかと、悪戦苦闘しています。当然、危ないことや他人やお店などで迷惑がかかることは、「ダメでしょ!」と怖い声で怒ります。
おかげで、とても心の優しい子に育っています。
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