人生を変える断捨離 著者:やましたひでこ |
断捨離とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想のことです。
「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、
・断:入ってくるいらない物を断つ。
・捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
・離:物への執着から離れる。
として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的です。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは一線を引きます。
著者であるやましたひでこさんご自身も、物を溜め込む母親に対して毒親視するような感情が、断捨離を行うことによって改善したと語っています。
また、日本では伝統的に「もったいない」という観念・考え方がありますが(これもひとつの考え方・価値観)、この考え方が行き過ぎると物を捨てることができなくなり、やがてすでに使わなくなったモノ・将来も使うはずがないモノまでもが家・部屋の中に次第に増えてゆき、やがては自分が快適に居るための空間までもが圧迫され、狭くなり、また人は膨大なモノを扱うのに日々膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて心身の健康を害するほどになってしまう…と、著書の中で語っています。
自分と物との関係だけでなく、仕事と人間関係にも断捨離を実践することをすすめる書物も出版されるようになりました。断捨離は、「断・捨・離」として2010年の流行語にも選ばれました。