『お手伝いする子は賢くなる』など、幼児へのお手伝いを薦める本はいっぱい!】
お母さんのお手伝いをすることは、実は、集中力や思考力・指先や腕を鍛えるもの・観察力や創造力を養うもの・五感を使ったお仕事などがいっぱいです。
乳幼児から、できることからいっぱい取り組ませてあげましょう。
幼児期から「お手伝いを推奨する本」もたくさん出版されています。
例えば…
・見えない学力が身につく 勉強よりもお手伝い
・おてつだいの絵本
・イラスト版 子どものお手伝い―子どもとマスターする49の生活技術
・子どもと一緒にお料理しましょ!―3歳からのお手伝い
・できる子になる! 0歳からのお手伝い
・学校では教えてくれない大切なこと 19 楽しくお手伝い(小学生向け)
など。
※モンテッソーリ教育の幼稚園でも、『幼児のお手伝い』を、いっぱいさせてあげるようにアドバイスを言われます。
お手伝いをすることによって、乳幼児の知的好奇心を満足させ、自立にもつながっていくからです。
また、お母さんや家族の役に立てた!という喜びもあります。
そのうえ、お手伝いの作業の中には、指先や腕を鍛えたり、思考力・集中力を養うお手伝いも豊富なので、知育玩具・幼児教材で培う大事な要素などが、お手伝いの作業の中にもたくさん含まれているのです。
だから、お手伝いをたくさんした子に、心が円満で、頭がよい子に育つと言われるのも、うなずけるところです。
幼児におすすめのお手伝いとその効果について、例を挙げると…
例えば、
①ハンカチや衣類をたたむ作業の中には、折り紙と同じように、角や辺を合わせて折るための集中力や指先のトレーニング効果があります。
②ハンカチのアイロンがけなども、焦がさずシワを伸ばすためにスピードと集中力・腕の力・どうすればきれいに仕上がるか思考力・観察力なども必要です。
③お部屋のお掃除には、まず、部屋を片付けてから、掃除機をかけて‥など、何をどのようにすることで、手早く・上手に・きれいになるのか、段取り力や思考力が必要になってきます。重たい掃除機を動かし、腕の力も鍛えられます。
④おもちゃなどの片付けには、何をどこに分けて収めるか「分類する力」が必要です。
⑤料理のお手伝いには、五感(見・聞・触る・匂う・味覚)をフルに活用させることができます。
「見る」では、お野菜や果物を縦切り・横切りの切り口を見せてあげます。「触る」では、野菜などを触って、重いのか軽いのか、ツルツルなのかザラザラしているのか、冷たいのか熱いのか、固いのか柔らかいのかなど、手触りや重さ、温冷感覚などを体験できます。食材を、一つ一つ「どんな匂いがするのか」確認し、食べて「味」を確認します。
五感の効果のほか、年齢が上がってくると、包丁を使う時に集中力。野菜や果物などで数的判断・空間把握など。メニューの作成などから思考力が養われます。全体的に段取り力が必要になってきます。調味料を入れて味見をするとき、あとは何を入れたらもっと美味しくなるか創造力が必要です。
⑥カレンダー行事と合わせて、季節の食べ物・季節の食材を覚えることができます。
料理作りは、脳を鍛える要素がいっぱい詰まった宝庫です。
思考力をいっぱい使ってレシピを考え、創造力を働かせて食材の組み合わせ・味付け・盛り付けなどをし、短時間で終わらせるため段取り力を使い‥小学生・中学生・高校生になったとしても、ぜひ、やらせたいお手伝いの一つでしょう。
また、自分で作った料理と言うのは愛着心が湧き、今まで食べなかった人参を食べていた!というように、食育の面でも効果が期待できるます。
そのほかにも、家族に喜んで食べてもらえるということが、情操的にもよく、みんなの役に立てた!という自信から生命を輝かし、自立心や思いやりも育まれていくことでしょう。
そして、お手伝いをしてくれた時には、家族も、その喜びをしっかり伝え、親子のコミュニケーションを深めていくのがいいでしょう。
おすすめの幼児期のお手伝い
≪2~3歳の台所のお手伝い例≫
カレーなどを作る時に、子供に食材を用意させます。
「人参1本とジャガイモは4個ね(数の勉強)etc‥持ってきて!」。
人参などを子ども自身に切らせてあげたりします。(包丁は、危険なものだということを丁寧に説明すると、子供は慎重に切ります。持ち方・握り方など十分に注意して見てあげましょう。)
※特に、この時期は、五感を使ったお手伝いがいいようです。
≪その他にも≫
・洗濯物を洗濯機に入れて洗剤を入れる。
・洗濯物を干す。(自分の服は自分でハンガーにかける。靴下を左右のペアを探して渡してもらう。ハンカチやタオルなどを物干しにかける、など。)
・乾いた洗濯物をたたむ。
・たたんだ洗濯物を引き出しに収める。
・食卓を食べる前に布きんで拭く。
・お箸やお皿ななどの用意。
・食べたものを下げる。
・お茶を急須で入れる。
・おにぎりを手で握って作る。海苔巻きを巻きすを使って作る。
・餃子の皮包み
・パンやクッキー作り、マドレーヌ作りなど。
・家中に掃除機をかける。
・マンションのごみ置き場に一緒にゴミを捨てにいく。
・廊下や窓など、雑巾で拭く。
・朝、新聞を玄関から持ってくる。
・空気の入れ替え時、鍵を含めて、窓を開けたり、閉めたりしてもらう。
・トイレ掃除。
・お花にお水をあげる。
・買い物時、袋詰めを手伝ってもらったり、軽いものでもいいので、帰り道一緒に持ってもらう。
・ペットの世話。
・(小学生以降なら)お風呂掃除 etc‥。
そのほかにも細かいお仕事がいろいろありますが、子どもも喜んでやりたがれば、何でもお願いしましょう。
頼み方も、次から次へとお仕事を頼むのがいいです。
最初は時間が掛かって面倒だということもありますが、この年齢は、張り切ってやってくれますので、
将来「お手伝いは当たり前!」という感覚を身に付けさせるためにも、低年齢からのお手伝いのスタートは、非常にやり易く、良いタイミングになります。
ちなみに、小学生以降(十分役に立つ年齢)になってから、お手伝いをお願いをすると、それまでに、「みんなの役に立てることは、うれしいこと!」という経験が乏しいため、お手伝い自体を面倒くさいと感じて、手伝ってもらえないことも多いです。
幼児期からのお手伝いで、ぜひ、誰かの役に立つことは、嬉しいことだ!と思えるような、心の豊かさも育ててあげてください。