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〜家庭でもできる乳幼児のモンテッソーリ教具(その1)〜

 

モンテッソーリ教育には、大きく分けて、人格形成を目的とした面と、教材を使って身体や知的な能力を伸ばす面があるそうです。その『能力を伸ばす』教具とは?

 モンテッソーリ教育の幼稚園には、保育時間、モンテッソーリ教具を使ったお仕事の時間があることは有名ですが、どんな教具を使っているのでしょうか?私も大変興味深い思いで、この未就園児教室に通わせてみました。
 すると、1歳半〜3歳児対象のどの教具も、家庭でできる教材ばかりが並んでいます。先生から聞いたところ、乳幼児期の大切なポイントの一つとして、『随意筋』を自由に使えるようになるための訓練のものがいっぱいなのです。

例えば、洋服のボタンを一人ではめられる、はさみを自由自在に扱ってどんな複雑な線でも切れる、複雑な形や文字・絵などを適切な筆圧で思いのままに上手に書ける。大人にとって、どんな簡単な動作でも、生まれた時からできた人は一人もいません。この乳幼児期の練習の成果が将来につながっています。随意筋を鍛えるための家庭でもできるお仕事には、どのようなものがあるのでしょうか?

【おもなリスト】
@着替えの際の洋服を一人で脱いだり、着たりができる。(ボタン付き)
Aはさみで切る。
Bスタンプを押す。
Cシールを貼る。
D絵を描く。
E刺繍。(縫い刺しの写真例⇒)
F野菜や果物を切る。
Gマドレーヌやホットケーキ、クッキーなど、簡単なお菓子を親子で一緒に作る。
H雑巾絞りをはじめとした、お掃除。
I楽器(太鼓や木琴など)やハンマー玩具などの『叩く』遊び。
J細かい物を詰めたり、入れたりする作業。コップの水移し。
Kボールを投げる。
L紙をちぎる。
M砂場や粘土遊び。
Nお箸やスプーンでこぼさず上手に食べられる。
Oゆで卵、みかんやブドウなどの皮を自分で剥いて食べられる。
Pパズルや形あわせ。
Q折り紙をしたり、洗濯物をたたむ。アイロンをかける。


 などなど、これらのお仕事を上手にできるようになるための共通点には、集中力や観察力を必要とした指先トレーニングのものが多いことに気付かされます。指先トレーニングは、脳へのよい刺激となりますので、成長中の脳が一層活性化されるのです。
 また、洋服の着脱や食事の時にこぼさずお箸を使って一人で食べたり、みかんやゆで卵などを自分で皮や殻を剥いで食べることは、自立への第一歩にもつながります。生活習慣を意識するだけで、自然と指先トレーニングは行なえるものなのです。また、料理や洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたりなどのお手伝いは、家族の役に立てるなどの思いから、人を思いやる優しい心を育むことにもつながります。
 ぜひ、「自分もやりたい!」と子どもが言い出したお仕事は、まだできないことが分かっていても、喜んで挑戦をさせてあげましょう。その中で、お母さんは、口を出さず、お手本を示し、失敗しても怒らず、繰り返しその機会を与えてあげることが、子どもの成長に大きな影響を与えてくれます。

 


ちなみに、
※随意筋とは?‥意思によって、自由に動かせる筋肉のこと。(「Weblio辞書」より)
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