幼児教育・幼児教材・知育玩具

ー家庭でもできるモンテッソーリ教具とは?ー

乳幼児期は、随意筋をしっかり使って遊ぶことが大事!

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乳幼児期は、随意筋を鍛えよう!

親子で楽しんで、驚くほど身につく! こどもせいかつ百科

  モンテッソーリ教育の幼稚園には、保育時間にモンテッソーリ教具を使ったお仕事の時間があることは有名ですが、

どのようなお仕事(教具)を使っているのでしょうか?

また、それは、どのような特徴があるのでしょうか?

 1歳半~3歳児対象の未就園児クラスの(お仕事)教具は、家庭でできる教具(知育玩具)が多く並んでいます。

先生から聞いたところ、乳幼児期の成長に大切なポイントの一つとして、『随意筋』を自由に使えるようになるための訓練のものがいっぱいなんだそうです。

 ※「随意筋」とは、自分の意思によって、自由に動かせる筋肉のことです。

 例えば、
・洋服のボタンを一人ではめられる。
・はさみを自由自在に扱ってどんな複雑な曲線やジグザグ線などでも上手に切れる。
・複雑な形や文字・絵などを適切な筆圧で思いのままに上手に書ける。

 

 大人にとって、どれも簡単な動作でも、生まれた時からできた人は一人もいません。この乳幼児期の練習の成果が将来につながっていきます。

 では、随意筋を鍛えるための家庭でもできるお仕事には、どのようなものがあるのでしょうか?

 

乳幼児が随意筋を鍛えるのにぴったりなリスト

マナーシリーズ マナー豆
 布絵本 できるかな2
①着替えの際の洋服を一人で脱いだり、着たりができる。(ボタン付き)
②はさみで切る。
③スタンプを押す。
④シールを貼る。
⑤絵を描く。
⑥刺繍。(縫い刺しの写真例⇒)
⑦野菜や果物を切る。
⑧マドレーヌやホットケーキ、クッキーなど、簡単なお菓子を親子で一緒に作る。
⑨雑巾絞りをはじめとした、お掃除。
⑩楽器(太鼓や木琴など)やハンマー玩具などの『叩く』遊び。
⑪細かい物を詰めたり、入れたりする作業。コップの水移し。
⑫ボールを投げる。
⑬紙をちぎる。
⑭砂場や粘土遊び。
⑮お箸やスプーンでこぼさず上手に食べられる。
⑯ゆで卵、みかんやブドウなどの皮を自分で剥いて食べられる。
⑰パズルや形あわせ。
⑱折り紙をしたり、洗濯物をたたむ。アイロンをかける。

 以上のような例からも、随意筋を鍛える取り組みのものには、「腕の力加減の上手な調整」・「指先を上手に動かして細かいお仕事ができる」・「手で握って微妙に動かしながら、その力加減や動かし方を上手に調節できる」などのような特徴があります。


 また、お仕事の時間ではなく、全身の随意筋を鍛えるために、モンテッソーリの幼稚園では、「床にテープを貼って、その上をまっすぐに、ゆっくりと、園児に歩かせる練習」なども行なったりします。

上手になると、落ちないように頭の上に本をのせて、テープ上を歩くこともあるそうです。

全身運動による随意筋を鍛えることは、平均台や鉄棒、ドッチボールなど、いろいろな外遊びからも行なえます。

 お仕事を上手にできるようになるための共通点には、集中力や観察力を養い、指先トレーニングにもなるものが多いことに気付かされます。

指先トレーニングは、脳へのよい刺激となりますので、成長中の脳が一層活性化されます。

 洋服の着脱や食事の時にこぼさずお箸を使って一人で食べたり、みかんやゆで卵などを自分で皮や殻を剥いで食べることは、自立への第一歩にもつながります。


 生活習慣を意識するだけで、自然と指先トレーニングは行なえるものなのです。

料理や洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたりなどのお手伝いは、家族の役に立てるなどの思いから、人を思いやる優しい心を育むことにもつながります。

 ぜひ、「自分もやりたい!」と子どもが言い出したお仕事は、まだできないことが分かっていても、喜んで挑戦をさせてあげましょう。

「まだ無理よ!」「邪魔だから‥」というお母さんの思いが、せっかくの成長のチャンスを奪うことになりかねません。

(特に、みかんやゆで卵など、上手に剥けないので‥、とお母さんが剥いであげていませんか?
みかんなど、自分で剥く習慣があると、3歳でも上手に剥くことができます。)


 お母さんは、口を出さず、ゆっくりとお手本を示し、失敗しても怒らず、繰り返しその機会を与えてあげることが、子どもの成長に大きな影響を与えてくれます。