幼児教育・幼児教材・知育玩具

ーモンテッソーリ教育ー

乳幼児期は、お母さんの教え方しだいで、できるようになることがいっぱいあります。だから、乳幼児の行動にイライラする前に、まずモンテッソーリの心得とコツを知っておこう!お母さんも精神的にずいぶん楽になることが、たくさん出てくるでしょう。

モンテッソーリ教育流のご家庭での教え方のポイント!

-参考-

モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね!

 モンテッソーリ教育においての大事なやり方は、「必要な時(=子供が知りたいと思う時)」に、「適切な方法」で教えてあげることです。
 その「適切な方法」のポイントが以下の通りです。

①黙ってやり方を見せる。(注意:決して、口で説明しながら行わないこと。)

②ゆっくり、お手本をやって見せる。(注意:ゆっくりというのは、ビデオのスロー再生のように、普通の速さの8倍くらいゆっくりなのが、適切な動作と言われています。自分でも不自然と思うほどで、ちょうど良い。)

③教えながら、教える。(注意:子供が、真似てやるときに、失敗したり・上手にできない時、その場で、訂正をしたり、「違うでしょ!」と、間違いを指摘しない。間違いは、また次の機会にゆっくり分かりやすく見せてあげることで行なう。すぐに出来ないことは、繰り返し見せることで、上手にできるようになります。)

④もし上手にできたらしっかりほめてあげる。

 「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ―子育ち・子育てのカギ」の著者:相良敦子先生の講演会でこのお話しを聞いて、私も早速やってみました。最初に行なったのは、「ハンカチたたみ」からです。
実は、折り紙は上手に四つ折りをできるのに、ハンカチをたたませると、角と角がまったく違う方向になり、ぐしゃぐしゃにしかたたまないのに、いつも「手伝う!」と、やってきて邪魔に感じていたからです。

 「今日は、お母さんが、お手本を見せるからよく見ててね!」

 ー意識して、ゆっくりやっても、4倍くらいの時間にしかなっていなかったかもしれません。

 「じゃあ、今度は、○○ちゃんの番よ!」

 すると、驚くほどに、昨日とは別人のように、子供がゆっくりと慎重にハンカチをたたみはじめ、とても上手にたたむことができたのです。

 以来、今まで、たたむ時に邪魔に感じていた存在が、すっかり、役立つ子に変わり大助かりになりました。教え方一つで、急にできるようになることって、あるんですね! (また、小学生以降も、自分の衣類をたたんで引きだしにしまうなどを教えると、たたみ方や納め方の上手な子になります。)

 (乳幼児は、自分も同じことができるようになりたくて、常に、周囲の人の動きを観察しています。特に、いつもそばにいるお母さんは、子供の観察対象になりますので、足で物を動かす悪い癖を見せれば、同じように行動するようになります。また、ゆっくりと良いお手本を示せば、早く、いろんなことを吸収することができるでしょう。)

お手本を見せただけではできないこともある

-参考-
知る、見守る、ときどき助ける モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方
 中には、お手本を見せただけでは、できないこともあります。

 例えば、大げさな話し、跳び箱10段の飛び方を、何十回と見せて、やり方を科学的に説明し、それを理解したとしても、いきなりやって出来る人は、大人でもいませんよね。もっと段数の低いものから練習し、その経験を積み重ねて、出来るようになっていくものです。

 このようなことを考えると、いきなり、乳幼児にお箸を渡してお手本を見せても、出来るわけがありません。まだ、目と手の協応がうまくいってなかったり、指先を使うトレーニングなどが足りないのかもしれません。そうなると、当然見ただけでできるわけがありません。

 段階を積み重ねて、できるように導いてあげるのも、親の役割と言えるでしょう。成長には段階があり、その成長を手助けできる一番の先生が、産まれた時からずっとそばにいる、お母さんなのです。

 ※相良敦子先生の著書には、「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!―モンテッソーリの幼児教育」「ひとりで、できた!―子どもは手を使いながら一人立ちする」なども大変参考になります。