【ドッツカードって何?】
ドッツカードの「ドッツ」とは、「点」のことです。脳障害児の知能を引き上げるために研究をされているグレン・ドーマン
博士が研究されたものが最も広く知られています。
それは、脳障害児のみならず、誰にでも同じ働き掛けをすれば、健康な赤ちゃんの場合、天才と呼ばれるほどのIQアップを引き出すとも言われ、早期教育の必須アイテムの一つとして人気を呼んでいます。
グレン・ドーマン
博士オリジナルのドッツカードは、30センチ四方くらいの白い厚紙に、赤玉ドッツが1から100まで書いてあるものと、ドッツカードの4分の1サイズの1から100までの数字が書かれたカードの2種類を使って取り組みます。
【ドッツカードの取り組み方】
ドッツカードの使い方には、数の概念から四則計算、方程式などの練習方法などもあります。教え方の大まかな流れは、以下のようになります。
①かずと量を教える。
ドッツが1個なら「1」、ドッツが10個なら「10」と、毎日10枚ずつくらいを数回、フラッシュ形式で数の概念の入力を行なっていきます。
(※この時、一番上に、白紙カードを置き、すぐにはドッツが見えないように用意しておきます。
読み上げる時は、紙芝居とは逆回転(後ろのカードを前に持ってくる形)で、お母さんが読み上げながら一枚1秒の速さでめくります。
その時、赤ちゃんは、ドッツカードの隅々を見るように、目だけをキョロキョロと動かします。(よそを見るようなら、枚数を減らすか、別な時間にした方がいいかもしれません。)
1回につき10枚くらいのセットにします。最初だけ1~5までの5枚くらいとし、数日後、1~10まで、5~15まで、10~20まで‥と、少しずつ内容を変えながら、用意していきます。)
②四則計算の式を作って見せる。
「+」(足す)、「ー」(引く)、「×」(掛ける)、「÷」(割る)「=」(等式記号)、「<」(不等号),「X」「Y」などの算数記号カードを用意します。
ドッツカードの裏面には、簡単な四則計算の数式が書いてありますので、
・例えば「6」の場合、「5+1=6」、「10-4=6」、「3×2=6」、「12÷2=6」
というような数式をドッツカードを使って順番どおりにフラッシュで読み上げるか、床に並べて、指さしをしながら読み上げて見せてあげます。
③ここまでの同じ作業を3回以上、繰り返して行ないます。
④数字を教える。
ドッツカードの「1」を見せながら、数字の「1」を見せる。それを100まで行ないます。量で覚えた数字の概念を、数字の記号に置き換えるための作業です。
※①②③の過程で、時に、2枚のドッツカードを見せながら「どっちが10でしょう?」「どっちの数が大きいでしょう?」「数式のここに入る数字(又は記号)はどっちでしょう?」などと質問をしてみます。
インプットされているか確認ができますが、赤ちゃんはテストされることを嫌いますので、このテストは、時々しか行なってはいけないことになっています。
【ドッツカードの目的】
瞬時に、カードに書かれているドッツを大量高速視することで右脳が活性化し、スイッチを入れることを目標として取り組みます。
スイッチが入ると、そろばんやパソコンでフラッシュ暗算をする子ども達のように、ドッツを頭の中でイメージしながら、計算ができるようになるそうです。
【ドッツカードを取り組む上での注意点】
赤ちゃんのご機嫌のいい時を選んで行ないます。そして、必ず、お母さんの優しい声で話し、楽しい雰囲気で行なうように気を付けます。
一日数回、毎日行なっていきますが、赤ちゃんが喜んでも、決して、見せすぎは、よくありません。飽きてしまったり、嫌いになると、もう見てくれなくなってしまうからです。
始める時期は、産まれてすぐからでも見せるとよいと言われています。
特に、生後間もない頃は、まだ目がよく見えませんので、一枚一枚をゆっくりと目の前に持っていき、「1、2、3、4、5‥」といいながら見せてあげます。
すると、早く目の焦点があうようになり、絵カードのフラッシュも見てもらいやすくなります。
実際に、インプットはうまくいっているのか?テストしてみたくなることが多々出てきますが、テストのやりすぎも、ドッツ嫌いの原因になります。
テストで間違った答えを選んだとしても、気にする必要もありませんし、また、不満な表情を赤ちゃんに見せることもよくありません。
ここでは、右脳の回路を作るために、脳への刺激を送ることが一番大事なことなのです。
ドッツカードでの働きかけを行なうことは、数字への抵抗もなくなりますので、ドッツカード終了より、引き続き、数への興味が薄れないように算数を働きかければ、小学校に入ってから算数や数学の得意な子どもに育っていくことでしょう。
次のページ ※ドッツカードの作り方 へ進む!
★★ドッツカードのサンプルをアニメーションで見る★★