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〜算数脳を育てるために〜

算数オリンピックの出題問題を作る算数オリンピック委員の経歴を持つ著者:高濱正伸氏が書いた「算数脳」。この本によれば、算数の得意な子に育つかどうかは、10歳頃までを臨界期に決まってしまい、0歳から10歳までの育て方次第で、図形問題や空間把握の問題を解くのに必要な補助線が自然と見えてくるようになるそうです。この能力を、著者は「算数脳」という表現を使っていますが、この脳力を持たない子に補助線の引き方を教えても、次回から自ら補助線を導き出すことは、至難の技で、本能的に補助線が見えることがいかに重要であることかについて語っていらっしゃいます。特に、机上で早期教育をしてしきた英才児は、10歳頃を転機に算数の伸び悩みが出てくるそうです。その理由として、図形や空間把握の「補助線が見える」は、紙面による勉強は不可能だからです。この本の中では、こうした算数脳を育てる秘訣と親の考え方の重要性、10歳までのおすすめの遊び方などが紹介されています。

 

 【図形認識力や空間把握は、必要なの?】

 この「算数脳」の著者:高濱正伸氏は、図形認識力や空間把握は、算数のテスト勉強のためだけではなく、その人の人間性や社会に出た時の適応能力にまで大きな影響があるとまでおっしゃっています。だから、適応能力を試すために、高校・大学受験のほか就職試験でも、図形・空間把握力を、出題されるというのです。「問題を解くことができる」ではなく、根底の人間性に何があるから「解くことができる」という前提があることに気付かされます。

 0歳から親がすべきことは何か?算数の優秀な子に育てたいなら、机上より、まず実体験による遊びの中から学ばせよう!というのが考えです。

 「親が、算数をどのように教える」という難しい話ではなく、誰にでもできる「算数が好きになるための土台」を赤ちゃん時代から、親が意識して作ってあげるための必要性と、ヒントがたくさん書かれています。算数が好きな子に育つには、親は、何を意識した生活環境を作り出したらよいのか、一度読んでみるといい本です。

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