将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる! |
絵本は、言葉のシャワーです。お母さんの優しい声で、語りかけるように、たくさん読んであげると、赤ちゃんは、もっともっと、聞きたくなります。
胎教や、生後1ヶ月のころから、 赤ちゃんに絵本を優しい声でいっぱい読んであげます。
(胎教時なら、お腹に手を当て、時々さすりながら‥。赤ちゃんなら、お膝にのせて。)
もちろん、お父さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、家族が多いなら、みんなで交代で読んであげると、もっとたくさんの愛情を感じることができます。
質問① 生後1ヶ月というと、 「まだ、目もよく見えないのでは?」と思われるかもしれません。
でも、大丈夫です!お母さんの声は聞こえますし、まったく何も見えないわけではありません。目の前で、絵本などのいろいろなページが開かれていくと、一生懸命に見ようとして、目線も早く出来てきます。
目線ができるようになると、キョロキョロと、周囲の観察も始めるようになります。お母さんの表情や動きなど、ずっと目で追うようになります。
⇒目線をもっと早くしっかりさせたいときは、生後まもなく、絵カードのフラッシュ読みやドッツカードなどを始めることで、うちの子は、生後1ヶ月検診時で、すでに、この周囲を観察する目線があり、小児科でとても驚かれました。
質問② 絵本をなめたりかじったりばかりで、大丈夫かしら?
心配ありません。赤ちゃんが絵本をなめたりかじったりするのは、自分の生まれてきた世界の観察を本能で始めた成長の証しです。
絵本は、「固いのか柔らかい」のか、「手触りは、ツルツルなのか、それともザラザラなのか」「味は?」「あら、ひっぱたら破けた!では、もう一度やって確認してみよう!」「破れる時に音が聞こえたぞ!」など、心の中で、色々なことを考えながら観察中なのです。
ですから、「あら、だめよ!」と、取り上げたり、怒ってしまうと、観察が出来なくなります。なめたり、かじったりが気になる時期は、口に入れても大丈夫そうな絵本や布絵本 を用意されるといいと思います。
質問③ 絵本をじっくり見てくれないほどハイハイなどで動き回って困ってしまいます。
質問②でも書いてあるように、動き回れるようになった赤ちゃんは、『自分の生まれてきた世界を、もっと多く知りたい!』と忙しいのです。観察行動を邪魔しないように、ちょっとした赤ちゃんの空き時間に、素早く見せてあげましょう。
その時は、フラッシュ読みと言って、1ページ1~2秒で、次々とめくっていきます。気になるページがあれば、赤ちゃんがそのページだけを、もっと見たがるでしょう。文章も、絵本どおり読まなくても、構いません。お母さんが、短く言葉を考えて、ページ説明を添えてあげる程度で大丈夫です。
質問④ 1日何冊くらい読むの?
年齢にもよりますが、赤ちゃんの絵本は文字数が少ないので、最初のうちは1回1冊から5冊くらいを朝昼夕方など1日に数回行います。赤ちゃんの様子をみながら、絵本の冊数を増やしたり、文字数の多い絵本に変えたりしていきます。
絵本タイムは「食後と寝る前」などと、決めた時間にするのもいいです。
そのペースで読んであげているうちに、絵本が好きになってくると、生後6ヶ月くらいからは、赤ちゃんが自分で「今の絵本をもう一度!」「次は、これ!」などと、催促するようになってきます。そうなると、一日30冊(または、同じ絵本だけを30回)くらいになることもあります。
今度は、1歳を過ぎると、1冊の文章が長い絵本も聞けるようになってきますので、冊数は減る分、読み聞かせにかかる時間が増えてきます。我が家も、子供の期待に応えると、毎日1時間、読み聞かせの時間をとられました。気に入った絵本は一日10回以上「もう一度!」とねだられたこともしばしばー。
絵本の読み聞かせは、多ければ多いほど、いいと思いますが、決して、強制や無理強いをせず、1日1冊~3冊でも、継続して見せてあげることが、本好きになるポイントの一つかと思います。
そして、赤ちゃんが絵本を好きになりかけたら、時間を惜しまず、赤ちゃんの期待に応えていっぱい読み聞かせてあげて下さい。
質問⑤ 絵本選びのポイントは?
絵本は、できるだけ「質の良い絵本」を読んであげましょう。質が良い絵本とは、絵本の裏面に「○○推薦」とか「○○受賞」などの表示があったり、何判も刷ってあったりしていると、息の長い優良絵本だということが分かります。
また、絵本は、いつでも子供が自分で触れるような場所に置いておきましょう。
最初に与える絵本は、 図書館で借りてくるのはやめておきましょう。お気に入りの絵本を、好きなときに、いつでも見られるように、自分の絵本をいつも身近に持たせてあげてほしいからです。
もし、最初から図書館で借りてきた絵本ならば、将来、本嫌いな子に育っていくかもしれません。それは、たくさんの絵本に触れることも、のちのちは重要になってきますが、まずは、お気に入りの絵本を繰り返し繰り返し読んでいくことで、「絵本への愛着心」が育ってくるからです。
赤ちゃんは、繰り返しが大好きです。例えば、「この絵本、大好き!」「おもしろい!」と感じた絵本に出会ったとしても、あっという間に目の前から消え、次から次へと内容の違う絵本ばかりを見せられたのでは、気に入った絵本を大事にし、「何度でも読んでもらいたい!」という愛着心が育っていきません。
図書館の絵本は、愛着心が芽生えたあとに、利用することをお勧めいたします。
質問⑥ 絵本の読み聞かせは、何歳くらいまでするの?
一般には、『小学校低学年くらいまでは、読んであげてほしい』と言われています。
もちろん、その頃は、自分で本を読めるようになっていることでしょう。
しかし、自分で読んでいると、字を読むことに必死で、頭の中でストーリーを想像しながら読むことには、まだ困難な時期(十分でない時期)でもあるからです。
だから、絵の付いた簡単な絵本は、字が読めるようになったら「自分で!」。そして、絵が少なく、文章の多い本は、お母さんが読んであるといいですね。
こちらは、我が家で読んでいたリストの一部をおすすめ絵本の紹介コーナーにのせていますので、ご参考にどうぞ。
※以上のようなことに気をつけて読み聞かせをしていると、我が家でも、本当に絵本好きな子に育っていきました!
1歳前から、自分で絵本のページをめくって見るようになり、1歳2ヶ月の頃には、毎日、自分から本棚から読んでほしい絵本を選んで私のところに「読んで!」っと、持ってくるようにもなりました。絵本の読み聞かせは、いつも、ごほうびになるくらい、とてもうれしく感じていたようです。
そのほか、絵本の読み聞かせが上手くいかない時の個別の相談は、こちらのオンラインサポートで受け付けています。