「算数脳」とは、将来、数学の問題を解くカギとなる思考脳力のことを、「小3までに育てたい算数脳」の著者:高濱正伸氏が使い始めた言葉です。
例えば、算数脳が育っていると、図形問題や空間把握の問題を解くのに必要な補助線が自然と見えてくるそうです。この脳力も「算数脳」の一つです。この算数脳を持たない教え子に補助線の引き方を教えても、次の問題から自ら補助線を導き出すことは、至難の技なのです。だから、算数脳を持たない人たちには、数学の難問(図形・空間把握力)が、最も苦手意識の強い分野になってしまうのです。この著書では、本能的に補助線が見えることがいかに重要であることかについて語っていらっしゃいます。
一方、数学を得意とする人は、難問であればあるほど、その問題へチャレンジする意欲が湧くといいます。我が子を、そんな意欲旺盛なチャレンジャーに育てるには、親の意識改革が必要であると、高濱正伸氏は言います。